日本三大清流といわれる長良川。 岐阜県北部の山岳から南へと岐阜県内を縦断し、伊勢湾まで全長166kmを流れます。流域に86万人が暮らしていながら、清流を保つわけとは。
長良川では、鮎を中心に川の漁が盛んです。観光客に人気の「鵜飼」も鮎漁のひとつ。鮎の寿司や、鮎の形をイメージした和菓子など、長良川の鮎は「岐阜の味」なのです。 日本有数の美味しい鮎が育つのは、清流のおかげです。
鮎だけでなく、太平洋から遡上するサツキマスやモクズガニ、特別天然記念物のオオサンショウウオや天然記念物のネコギギなど、生物多様性が保たれています。
1300年の歴史を誇る「鵜飼」をはじめ、「瀬張り網漁」「夜網漁」など、 伝統の漁が受け継がれています。
長良川の水を利用して、和紙や染物などの伝統産業が発達してきました。 また、古来より川が街道のように山と町と海をつなぎ、 経済を発展させてきた歴史があります。
里川の環境や景観は、水を汚さず、無駄なく使う工夫で守られます。 川を守ること。森を育てること。 それが次世代へ長良川の豊かさをつなぐ支えです。
天然鮎や、鮎の加工食品、農産物、菓子、伝統工芸品など、 長良川流域の漁業や文化などの保全につながる商品を認定。